日本人だらけのウユニ塩湖からみる、「個性vs同調」のせめぎ合い
ウユニ塩湖に行ってきました。
奇跡の絶景として、「一生に一度は行きたい、、、、」という類のランキングでは上位に入ることも多く、日本での知名度も高まっています。
そんなウユニは、色んな面で学びの多い街でした。
ここは日本か?
街を歩けば、視界に入るのは、日本人日本人日本人日本人。(たまに韓国人)
季節が雨季だったのも関係していると思いますが、それにしても日本人が多い!
今回の旅行ではペルーとボリビアを観光しましたが、こんなに日本語が聞こえてくるのは、もちろんウユニだけです。
正確に言うと、ウユニ塩湖関連のツアーやホテル周辺だけです。
同じウユニ内でも、列車の墓場という別の観光地に行くと欧米の方がたくさんいて、「You達は今まで一体どこにいたんだよ!」
とこれまた大変な衝撃をうけました。
ウユニ塩湖が流行ったのはいつから?
ユニクロのCMにも採用されたウユニ塩湖。
ウユニ塩湖を語る際には欠かせない「絶景」という言葉、よく聞くようになったなと思いませんか?
「絶景」が流行語対象にノミネートされたのが2014年。
このブームの火付け役となったのが、書籍「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」(2013年8月発売)です。
急に日本人が来るようになって、現地では良いことも大変なことも多かっただろうな。
ボリビアの教科書に「ウユニで日本人景気」と刻まれる日も近いか。
流行は、人を地球の裏側まで連れて行くが…
「はるばるウユニ塩湖に行ったら、そこは日本人で溢れていた」という経験から私が感じたのは、個性を欲しがっているようで周りに同調する、この矛盾。
「みんな、川のように風のように、流されて生きているんだな」ということでした。
自分の人生を豊かにしたい、楽しみたい。
でも常に他人の目を気にしながら。
旅を楽しむ自由人って、なんか良くない?
ねぇ、どう思う?
ウユニは死ぬまでに行きたい絶景らしいよ?
でも、ボリビアに行くなんて、変わってると思われるかな。
ああもう、誰でもいいから名プロデューサーになってさ、私の人生を鮮やかに彩ってよ。
…。
まさか地球の裏側のウユニ塩湖で、これでもかと言うほど人の心の深淵をえぐり出すような感情に出会うとは、予想もしませんでした。
日本は「協調」や「和」を重んじる国。
一見素晴らしい文化のように思えますが、他人を気にしすぎるあまり自分が進むべき道が分からなくなっているようでは、本末転倒ですよね。
周りを気にしながらどうこうするくらいなら、家でぐーたらしてたっていいじゃない。
ラクにいきましょうぞ。