現代にふさわしい結婚のカタチとは?
はるか昔から、人を大切に想う気持ちは変わらない。
高校生の頃、学校で古典を読むようになると、みーんなみんな恋愛の話ばっかしてて、人間の本質的なところは時を経ても変わらないんだなという普遍性に、心を打たれたのを覚えています。
(現代語訳しか読んでなかったから、古典の成績は散々だったけどね)
しかし、結婚の形態は時代とともに緩やかに変化してきました。
「人を想う心」の根底は昔から変わらないけれど、それを体現する制度だけが、時代の流れとともに移り変わっているのですね。
ここで簡単に、流れを整理してみます。
★★★
参照:結婚の歴史
【古代〜平安時代】
古代では、夫が妻の実家に会いに行く通い婚を経て、同居するのが一般的でした。
「源氏物語」で、そのような描写があったなと心当たる方もいるのでは。
しかし、古代の通い婚は待っている妻にとっては辛いもので、夫が訪ねてくるのをひたすら待っているだけ。
何日に来るのか、何時に来るのか、はたまた本当に来るのか。
わからない。
私だったら発狂してしまいそうです。
【鎌倉〜戦国時代】
鎌倉時代になると、家父長制が成立し、妻は夫の実家に嫁入りするようになります。
古代では「理不尽な待ちぼうけ」を除けば男女の関係は対等で、恋愛についてはきわめて大らかでしたが、嫁入りをするようになると、妻は夫の所有物と考えられるようになり、妻の不倫は夫への反逆として、厳しく罰せられました。
また、武家の時代は政略結婚がメジャーで、結婚相手を自由に選ぶことはできず、愛情や人柄で相手を選ぶなんて、夢のまた夢でした。
【江戸時代】
江戸時代に入っても、女性の地位は低いまま。
子供の頃は父に従い、結婚してからは夫に従い、老いては息子に従うという、誰かに従いっぱなしの人生です。
なんと子供が生まれない場合は、離婚されても文句を言えなかったそうです。
【大正〜明治時代】
明治時代になると、異なる身分や外国人との結婚の自由も認められるようになりました。
一方で、中絶禁止だったり、姦通罪も女性のみに課せられていたりと、男性だけがほかの女性と仲を深めても咎められない、という不平等が生まれていたことから、女性の地位が軽く見られていたことが伺えます。
現代にふさわしい結婚のカタチとは?
働き方が多様化し、夫婦のあり方も変化してきている今、「自分にとってはどのような結婚のカタチが理想なのか?」ということは、結婚を望む女子全員が考えるべきテーマなのかもしれません。
たまに訪れてくれ。
さて私といえば、通い婚の復活を切に願っております。
【私が考える、通い婚の定義】
- 「通う」のは男女どちらでも良い
- 入籍はする
- 若いうち(子供が生まれる前)限定
通い婚のメリット
1.お互いの生活リズムを維持できる
通い婚ではそれぞれに家があるので、結婚前の生活リズムを維持することができます。
2.仕事に熱中できる
まだ若く、仕事に熱中したり夢を追いかけている途中であっても、相手に遠慮しすぎることなく思い切り打ち込むことができます。
結婚するほど好きな相手なのだから、大切に想っているのはもちろんですが、「相手のため」と言って、力を注いでいることに蓋をしてしまうのは自分にも相手にも顔向けできなくなりそう。
通い婚のデメリット
1.生活費が多くかかる
一方でデメリットとしては、それぞれに独立した生活を送るため、同棲するよりも生活費が多くかかることが挙げられると思います。
2.密なコミュニケーションが取りにくい…?
また、平安時代の通い婚のデメリットとして、「夫がいつ来るのか分からず待ちぼうけなのがツライ」というのがありました。
が、時は平成、時代は変わっています。
今なら、スマホでいくらでも連絡は取れるし、なんならLINEスケジュールで「○×」を付けて共有などすれば、予定合う日が一目瞭然になります。
もし上手くいかないことがあっても、離れているから疎遠になった、とは言いたくないなと思います。
ステキな「通い婚」カップル
私が思う「通い婚」のような形で、結婚と自分のやりたいことを両立しておられる、ステキなカップルをご紹介します。
知念美加子さん(雑誌・ViViスタイリスト)
知念さんは私が中学3年くらいの頃から愛読している雑誌・ViViなどで活躍しておられるスタイリストさんです。
特に高校生の時は、もーーーめためたに読んでました。
(それが教科書なら東大に入れると、何度言われたかは忘れたw)
Instagramたまに、恋愛相談や旦那さまについてのことを発信されているのですが、それによると旦那さまとは東京(知念さん)と沖縄(旦那さま)で別々に暮らしておられるとのこと。
※知念さんのInstagramストーリーより引用
お2人は中学生の頃にお付き合いをはじめて、付き合って15年記念日にご結婚されたそうです。
栗原ジャスティーンさん(ライフスタイルモデル)
栗原ジャスティーンさんの旦那さまは、アメリカンフットボール選手として「IBMビックブルー」に所属しておられる栗原嵩さんです。
アメフト好きな友達が、「インスタでめっちゃいい人がいるの〜」と目をハートにして教えてくれました。
(その後、IBM vs オービックの試合も見に行きました。)
現在一緒にお住まいなのかは分かりませんが、記事によると、付き合ってから遠距離の期間が長くあったようです。
ジャスティーンさん:
…常に遠距離だったんです。ただ遠距離だから寂しいってことはなくて。むしろお互いやりたいことに集中できるから、気持ち的には楽だったんですよね。ただ、毎日必ず連絡するようにしていたし、skypeで面と向かってきちんと会話していたのがよかったのかな。多分、普通に付き合っている人たちよりもちゃんとコミュニケーションを取っていたことがポイントかもしれないですね。
嵩さん:
いい大人が恋愛ばっかりだったら、お互い今のポジションはないしね。やりたいことを明確にしっかりやるっていうお互いの感覚が合っていたっていうのは間違いないですね。
お2組とも、スパッとしていて気持ちいいですね。まっすぐな人はかっこいいです。
おわりに
現代にふさわしい結婚のカタチとは?という問いから、「自分にとってはどのような結婚のカタチが理想なのか?」ということを掘り下げて考えてみました。
みなさんはどうお考えですか?
この記事は数人にしか読まれないかもしれないけど、これを書いたお陰で、私は恋愛に迷うことなく、かといって切り捨ててしまうこともなく、やるべきことに邁進できそうです。
さて、とりあえず夕飯の食器を洗わないと……。(ヨッコイショ